新たなEU排ガス規制 (Euro 6)への適合において、自動車メーカーをサポートするARaymond™クイックコネクタ

新たなEU排ガス規制 (Euro 6)への適合において、自動車メーカーをサポートするARaymond™クイックコネクタ

どんな外気温でもSCRを機能させる、ARaymond™の新型クイックコネクタ

Image
ARaymond™ Quick Connector to help car builders comply with new EU emissions legislation
Texte

流体接続の世界的エキスパートであるRayconnect*は、新型クイックコネクタを発売し、各種車両の排ガス低減を目指す最新のEU規制への適合に向けて、自動車メーカーをサポートします。

新しいEuro 6規制は、2014年9月1日の車両認可に対して発効し、 2015年1月1日から新型車両の登録・販売に適用されます。これに伴い、ディーゼルエンジンを搭載するすべての車両には、窒素酸化物の大幅な削減が求められます。乗用車およびその他の輸送用車両の排出量は、以前のEuro 5規格よりもさらに50%以上削減され、上限80mg/kmに規制されます。ディーゼル車の炭化水素と窒素酸化物の混合排出量も削減される予定で、例えば乗用車およびその他の輸送用車両の上限は170mg/kmとなります。

現行のEuro 5規制に準拠するため、車両には、触媒の力で窒素酸化物(NOx)を窒素(N2)と水に変換する、選択触媒還元 (SCR)の機構が搭載されています。この機構では、尿素水を排気ガス中に噴射しアンモニア(NH₃)に変換します。 このアン モニアが触媒に吸収され、尿素を還元剤として使用する場合、二酸化炭素(CO2)が反応生成物となります。

ただし、Euro 5規制は、SCRが低温下で機能することを義務付けていません。これは尿素がチューブ内で凍結し、SCRが効率よく機能しない可能性があるためです。 Euro 6では、いかなる外気温下でもSCRが機能することを求められているため、尿素を凍結させない機能が必要になります。

新しいARaymond™クイックコネクタは、これを実現するよう設計されています。既存のARaymond™ コネクタは、20年前に初めて発売され、主に燃料ライン用に設計されたものでした。尿素をチューブに通しSCR用途向けに改良されましたが暖かい 気候下でしか機能しません。主な違いは、気温上昇とともに電気抵抗が増すPTCサーミスタを使用していることです。新しいARaymond™クイックコネクタで使用されているPTCはブルーディスクです。ブルーディスクと樹脂面が接触することで熱が発生し伝わります。これによりPTCサーミスタが尿素 搬送経路のクイックコネクタ本体を温めるため、外気温に関係なくSCR内の熱伝導を調整することができ、外気温が低い時でも尿素の凍結を防ぐことができます。

Rayconnectの統合機能のエキスパート、Alex Flamant は、ARaymond™クイックコネクタの大きなメ リットは、PTCブルーディスクを標準的SCRに組み込み、あらゆる範囲のコネクタを使用できることにあると説明しています。その鍵は、クイックコネクタ 本体に取り付けられているバックパックにあります。「バックパックを開発・設計中、エンドピース径7.89mmまたは9.49mmのどんな形状のクイックコネクタにもバックパックを取り付けられるか評価しました。」

「バックパックを、当社が現在生産している標準クイックコネクタに取り付けられるように設計しました。これにより標準の非加熱式クイックコネクタも、加熱式 クイックコネクタに変更可能です。取付方法の工夫により、エンドピース径が7.89mmまたは9.49mmに対応します。つまり、お客様がどのコネクタ を選んでも、相手パイプ径サイズが同じならバックパックを取付けることができます。これは非常に大きなメリットです。また、コストも大幅に抑えられます。」

同氏によると、ARaymond™クイックコネクタのもうひとつの重要なメリットは、電圧に関係なく熱伝導は同じなので電圧を変える必要がないことです。

新しいARaymond™クイックコネクタは、現在試作段階で、数ヵ月内に発売される予定です。同氏は、Rayconnectはお客様と密接に協力 しながら製品に取り組んでいると語っています。「SCRは小型ディーゼル自動車の標準技術になろうとしているので、このクイックコネクタの市場は巨大にな るでしょう。」

新型クイックコネクタの詳細についてお問合せください

*本記事中、”Rayconnect”は、フランスのRAYCONNECT INTERNATIONAL SASU (簡易型単一株主株式会社) – (登録番号:RCS (商事・会社登記簿) Grenoble 490195690)を指します。同社は本記事の編集者であり、本記事の責任および商標使用ライセンスは同社に帰属します。
ARAYMOND™ は商標として使用されています。
「記事」とは、本記事に含まれるテキスト、図、画像、データシート、製品説明など(ただしこれらに限定されない)の情報およびあらゆる素材を意味します。
本記事は、いかなる種類の申し出または同意にも相当しません。本記事は、技術メモに相当しません。本記事は、「現状のまま」、評価目的でのみ提供されるも のです。Rayconnectは、本記事の用途または特定ニーズへの適合性に関して、一切保証・表明を行いません。RAYCONNECTは、明示的にも暗 示的にも、情報の正確姓、信頼性、斬新性、完全性、市場性、または特定の目的に対する適合性を保証する責任、および情報の使用が第三者の権利に抵触しない ことを保証する責任を排除します。Rayconnectは、本記事の使用に起因するいかなる類いの偶発的、間接的、または特別な損害に対して、賠償責任を 負いません。一切の権利は、本規約に明示されていない場合でも、保有されています。本規約に明示的に指定されている場合を除き、本規約のいかなる箇所も、 ライセンス、著作権、商標権、特許権、所有権の供与とは解釈されるものではありません。本記事の無断使用は権利違反となり、Rayconnectまたは関 係する第三者が損害または損失の補償を要求する可能性があります。さらなる詳細は、Rayconnectにお問合せください。